Jubilee SEの技術を搭載したステレオパワーアンプ
130W×2 STEREO POWER AMPLIFIER
新しいRE320は、OCTAVEのSE技術を巨大なモノラルタワー型ではなくコンパクトなステレオパワーアンプとして効果的に実装されています。
OCTAVE RE320ステレオパワーアンプは、このシリーズが重要な進化を遂げた証です。アンプを特徴付ける増幅段は、かつてのモデルを見直した結果として、Jubilee SEの技術的なディテールを初めて活用するものとなりました。
SE technology
SE構想のために特別に開発された電源供給や高度な専用設計の広帯域トランスと共に、RE320はほぼどんなスピーカーをもドライブする駆動力を備え、負荷の影響を受けず常に極めて安定した性能レベルでの再生が可能です。
OCTAVEのフラッグシッププリメインアンプV80SEに搭載されたこの技術は、さらに強化された安定性と極度のリニアリティーを実現しました。
ドイツのハイファイ誌の“Stereoplay” 03/216号でのRE320のレビューにおいて、経験豊かな著者Roland Kraftが明らかにしています。:「接続されるスピーカーから見てもこれほどまでに安心できる真空管アンプはほとんど知らず、つまりは、どんな組み合わせにおいても優れた音響再生を楽しむことが出来るということです。」
コンセプトは現代的なKT150をベースにした五極管出力段です。KT150の極めて高い出力電流は、プッシュプルモードで使用し、約2 x 130Wの最大出力を獲得しました。
不変の性能レベル
RE320の再生周波数特性は5Hzから85kHzに至るワイドバンドです。インパルス出力を見てみると、RE320は200W以上も達成可能です。このため電源部は極めて重要で、多大な貯蔵電源容量と瞬発力を兼備したダイナミクスを両立し、OCTAVEならではの性能を支えています。
革新的なディテールは多年の使用においても一定の性能レベルを確約します。そのため、例えばノイズレベルは-110dB以下と極めて低く、高能率スピーカーでさえもハムやノイズは聴こえません。
バイアスの正確な調整、様々な真空管タイプ用の出力スイッチ、インテリジェントなエコモード、外部Black Boxモジュールや切替え可能なRCAとXLR入力のオプションの接続などに対応し、様々なシステムを実際に構築することが出来ます。
RE320は全ての負荷において安定性と信頼性のあるサウンドで魅了します。
音楽再生のしやすさは特に印象的で、信じられない程の制動力のおかげでサウンドは常に安定し、音楽のスケールをそのままに最も素晴らしい魅力と自然さを細部まで伝えます。
■ オプションのBlack Box / Super Black Box
Black Box技術により、OCTAVEはスピーカーを実際に駆動する能力を向上できるアップグレードパスを提供します。この柔軟性はOCTAVEブランドの特徴として広く知られています。
アンプのダイナミクス性と音調の安定性は電源供給の安定性と電源供給貯蔵コンデンサの容量に大きく左右されるため、Black BoxとSuper Black Boxはコンデンサの容量をそれぞれ4倍(Black Box使用時)と10倍(Super Black Box使用時)に増量する外部アップグレードユニットとして開発されました。これは、鳴らしにくいといわれるタイプのスピーカーを接続する場合には、とてつもなく大きい恩恵をもたらします。アンプは極度に低いインピーダンスでスピーカーを駆動でき、スピーカー能率による問題は軽減されます。
■ バイアス調整機能
RE320の出力段はA/Bクラスで操作されるため、調整可能なバイアス制御が必要となってきます。最も洗練され、極めてシンプル、且つ正確なバイアス調整システムは本体のフロントパネルからアクセスできます。外部から正確なバイアス調整できる3回転ポテンションメーターとLEDによる確認方法で出力管を瞬時にモニタリングし、天板上での個々のバイアスの調整が簡単に行えます。測定用のマイクロメーターなども不要で、特別な知識や工具も必要ありません。
正しいバイアスはRE320の不変の音質に不可欠です。この機能により、真空管の変更やコンディションを確認するのに技術者にサービスしてもらう必要はありません。この使い勝手の良いシステムの精度誤差は±0.5%という正確さです。
■ 電力管理と保護システム
RE320には電源投入時に典型的な高突入電流が原因となるストレスから保護し、コンポーネント並びに真空管の寿命を大幅に伸ばす多段式のソフトスタート/電源投入保護回路が装備されています。本体はRE320をモニタリングする保護システムと共に定義された順序で起動し、誤動作が検知されると保護システムが始動し、RE320の電源を落とします。
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電力セレクタの双方での周波数特性帯域幅。High位置での130WとLow位置での75Wの最大出力は25Hzから30kHzまでの範囲で不変となります。 |
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