2014年の発売開始から6年に渡りOctaveの中核を担ってきたプリアンプ「HP700」がこのほどマイナーチェンジを受け「HP700SE」として登場いたします。
HP700SEの基本回路の起源は1986年に最初に発表されたHP500に由来。このコンセプトは30年以上一貫して開発されつつ進化しております。
HP700と同様に内部に2つのモジュールを追加可能。フォノレベル5種類(※)、ラインレベルで3種類がされ、ユーザー個々のセットアップに対する要求に応えうる自由度を持ちます。
新しいSEバージョンでは、背面パネルの2つのRCA出力の隣にさらに2つのパラレルXLRソケットを装備。RCA、XLRどちらの接続タイプのバイアンプも可能です。
チューブ構成はHP700と同様。
※フォノ用のモジュールを使用するには別途HP700SE用RIAA回路が必要です。
※RIAA回路:¥363,000(税込) / ラインモデルへの後付け工賃:¥33,000(税込)
HP700SE – インテリジェントなモジュール方式と洗練された真空管技術により、このプリアンプは将来にわたって安心してお使いいただけます。真空管プリアンプとして革新的な精密技術とユーザーの音楽趣向に応じて自由にシステムを組み立てることの出来るインプットモジュール。組み合わせるオーディオ機器の制約にとらわれずに、ユーザーは意のままにHP700SEをカスタマイズすることが可能です。その結果、それぞれのハイエンドオーディオシステムとそれぞれのユーザーに最適化された圧倒的なサウンドクオリティをもたらしました。次なる段階へ・・・全ての音楽愛好家の理想に向けての大きな一歩です。
ラインステージの精密技術
選択可能な出力インピーダンスと、それらを組み合わせた3段階のゲイン設定は、使用する再生機器に応じてHP700SEの完璧な微調整を可能にします。前面の動作モード切り替えスイッチでの3段階のゲイン設定により、スピーカーの能率と音量コントロールの最適な調和が実現できます。
電源ユニット技術
新規開発された高精密・低ノイズの供給電圧安定化回路により、HP700SEの外付け電源供給ユニットは、給電されるAC電源電圧に大幅な揺らぎや高レベルの干渉が発生した場合でも均等化された出力を確保します。それに加えて、トータル制御システムが操作の信頼性を最大限保証し、OCTAVE独自のソフトスタート技術との相乗効果で本体ならびに真空管の長寿命化をお約束します。
バイパス
マルチチャンネルバイパス機能により、HP700SEを既存のホームシアターシステムに組み込むことを可能にします。背面パネルのスイッチ切り替えでXLR又はフォノ入力のどちらかを選択することができます。
追加オプション:
PHONOボード
技術革新はフォノRIAAアンプの再設計にも適応されました。RIAA段においてはS/N比を改良し、同時にシステムに起因する歪みも軽減しました。帯域幅を拡張することでRIAAイコライゼーションの精密度を向上させ、アナログ再生においてフルポテンシャルを発揮します。オプションの入力モジュールの多様性により、あらゆるピックアップに最適な入力がインストール出来ることを確約します。
ステップボリュームコントロール
オプションの周波数補正された47ステップスイッチを使用することで、音楽信号の品質に関するコントローラの影響を取り除くことが出来るでしょう。
0.1dBでチャンネル偏差 は極少レベルのものです。OCTAVE自社開発の音量コントロール設計はコントロール領域全体を介して周波数帯域幅をコンスタントに維持し、コントローラ関連歪みをほとんど測定出来ないレベルまで下げています。
TONE CONROL
精密トーンコントロール
革新的なトーンコントロールの操作によってHP700SEは完成されます。真空管ベースの精密なトーンコントロール機能が低音量時においてもサウンドの安定性を保証します。0.3dBというチャンネルセパレーションの低域と高域の精密な調整によって空間再生の妨げになることなくトーンの微調整ができます。
バランスコントロール
周波数補正バランスコントロールはチャンネルセパレーションされた音量調整が1dB段階で可能です。この技術はコントローラ関連のサウンドシフトを排除します。12ステップのスイッチによって、設定は100%の再現性で長期間、安定動作するものです。
出力セレクタスイッチ
この機能でフォノ×2系統、XLR×1系統の各出力段をすべて同時に出力、またはそれぞれ個別に出力することが可能です。合計3つの出力段を活用して別々の部屋でスピーカーを鳴らす、又はバイアンプ、トライアンプで接続することもできます。
オプション:モジュール入力の適用
標準のラインモデルは十分に吟味された入力機能を備えていますが、さらに必要に応じてモジュールを2つまで追加搭載することも可能です。入力モジュールには、MCステップアップトランスやトランスベースのXLR入力モジュールなど、特別な用途にも対応できるものがあります。抜き差し自由なモジュールはいつでもインストール又はアップグレードが可能です。
※各モジュールを後から追加する場合、別途取り付け工賃¥11,000-がかかります。
※モジュールをインストールするにはRIAA回路が必要になります。
:インプットモジュール
IN 1:MM RCA×1 系統/ 入力インピーダンス 1k/47kΩ 可変 価格:¥104,500(税込)
入力インピーダンスを1kΩ か47kΩ に切り替え可能なRCA MM モジュール
IN 2:MC RCA×1 系統/ 入力インピーダンス 62~1kΩ 可変 価格:¥143,000(税込)
入力インピーダンスを62~1kΩ の13 段階に切り替え可能なRCA MCモジュール×2段階のゲイン調整が可能
IN 3:MC XLR×1 系統/ 入力インピーダンス 62~1kΩ 可変 価格:¥143,000(税込)
入力インピーダンスを62~1kΩ の13段階に切り替え可能なXLR入力ジャックが搭載されたバランスMC モジュール低出力MC のバランス信号処理は再現音質を著しく向上させます。
IN 4:Line Level : RCA×1 系統/ XLR×1 系統 価格:¥143,000(税込)
ラインレベル入力(RCA/XLR)モジュールCDプレーヤ、D/A コンバーターなど2台のラインレベル出力装置の接続が可能
接続の可能性を拡張するユニバーサルモジュールです。
IN 6:低出力/中・高出力MCカートリッジ用ステップアップトランス/昇圧比1:15/30
インピーダンス切り替え仕様 価格:¥517,000(税込)
トランスは2段階で切替え可能、実際にあらゆるMCシステムへの接続を可能にします。トランスは電子回路を介さず信号を増幅するので、半導体のサウンドカラレーションが発生しません。
IN 7:バランスフォノ入力 MCカートリッジ用ステップアップトランス 昇圧比1:20
価格:¥517,000(税込)
バランス入力用のステップアップトランス。ゲインは1:20。
カートリッジのバランス接続はS/N比に効果的です。レコードプレーヤーからの信号ケーブルが比較的長い場合でも濁りの無い音質を確実にします。
IN 8:バランス入力 ラインレベルトランス(1:1 トランス内蔵) 価格:¥297,000(税込)
トランスベースのバランス入力モジュール。音質上も、理想的なバランス伝送を可能にするトランス活用の回路設計となっています。トランスはグラウンド信号の電気的分離も確実にできる唯一のデバイスです。バランス入力トランスはこのモジュールのために新開発。高度な技術によるコアマテリアルはコアから発生する歪みを10倍も低減。周波数特性も100kHzまで獲得しています。
IN 9:RCA入力 ラインレベルトランス(1:1トランス内蔵) 価格:¥297,000(税込)
IN8と同様のトランスベースの入力モジュール。RCA入力とプリアンプのグランド接続は、モジュール基板のスイッチを使用して絶縁することができます。トランスを介在させることで、最新のUSB DAC、音楽サーバーなどに理想的な接続です。
|