OCTAVE(オクターブ)社のロングセラー商品であるHP500は創業とほぼ同時期から存続しており、その後も多方面にわたり、アンプ生産に対する取り組み方を特徴付けています。15年間以上もの間、このアンプは素晴らしい音質と、最先端の真空管技術の手本とされています。その間、定期的なデザインの改良を加えながら、常にトップの座を維持してきました。
OCTAVEは、Stereoplay誌(ドイツ国内のオーディオ誌)の25周年を記念して、この程SEバージョン(特別版)を開発しました。これによりHP500は、さらに一歩、最先端へと生まれ変わったのです。EF184(D3Aに差し替え可)5極電子管を2本使う事で、最新版HP500では、出力ステージが極めて広範囲の帯域幅(0.2Hz~2.3MHz、6dB)となっています。
また、フォノ回路の極度な超低域のカットはよりクリアでしっかりした低音と、スリル満点のミッドレンジ再生の土台を提供します。今回改良された超低域のカットオフ周波数により、HP500SEは、録音時の最も複雑な色彩感の正確な表現を可能にします。
更に今回新しいのは、HP500SEにはゲイン(増幅度)切替え機能が備わっている点です。ゲイン回路は音量調節の範囲を変更して、お使いのパワーアンプやスピーカーに適応させる事ができます。
OCTAVEは更に外部電源装置を洗練させました。MOSFETトランジスタによる高電圧電源回路の安定化、増加されたブロックコンデンサの蓄電容量、高性能なショットキーダイオードによる整流回路。これらの改良により、ノイズレベル300μV以下の事実上ノイズフリーの電源回路となっています。これらの特性は、103dBという並外れた高SN比に貢献しています。純粋なラインレベルバージョンとは別に設けられたHP500SEフォノMM/MCには、別々のMMとMC入力、サブソニックフィルター、そして精密なインピーダンスマッチング回路が装備されています。
・オーバーオールな負帰還増幅による2ステージ真空管プリアンプ
・広帯域な特性を持つ5極管であるEF184(D3Aに差し替え可)を2本使用した、クラスAオペレーションによる出力段
・グラウンド電流からの強力なアイソレーションと、郡遅延歪み無しのトランス結合によるバランス出力(XLR端子)
・お手持ちのパワーアンプやスピーカーとの最適なマッチングを図れるゲイン(増幅度)切り替え機能
・MOSFETによる安定化電源回路
・改善されたS/N比(103dB)
・ソフトスタート(ヒーター並びに供給電圧のランピングアップ)による電圧管理で、真空管の平均寿命を10年延長
・フォノ回路は、MMとMC各々別々の入力端子を装備。切り替え可能のサブソニックフィルター、
そしてMC入力の入力インピーダンスは37-500Ωの範囲で変更が可能
・赤外線リモコン付属(音量変更のみ)
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