■Technologies
NuForceの製品をシステムに組み込んだとき、いかに理性的な分析に長けた聴き手であっても再生を開始した途端、サウンドの評価を忘れ、いつしか音楽の深遠に吸い込まれていることに気付くでしょう。
そこには、威風堂々たるパワー感だけでなく限りなくなめらかな純粋さが存在しています。反応が鈍かったりことさら刺激的でない本物の瞬発力としなやかさを実感できるでしょう。リスナーの潜在意識は、ライブ演奏やNuForceの技術には存在しない歪みのせいで気を散らされることがありません。
現在素晴らしい評価を得ている既存技術に依存するアンプは長所と短所をどうにかバランスさせたものです。優れた設計者はどこかで妥協を強いられ、本質的には根底にある技術の限界にリミッターをかけられているのです。これらの限界ははっきりと聴きとれなくとも「決して十分に満足出来ない」気持ちをもたらすことになるでしょう。
NuForceは今までの回路設計ではできなかったことを叶える、高度な先進技術を採用しています。
NuForceのアンプ技術は、音声信号によって電力発信器を変調させる原理に基づくものです。
キャリアーベースのPWM(パルス幅変調方式)アンプのような固定周波数による再生低域制限なしに、復調フィルターで増幅信号を作り出します。そのために高パフォーマンスのアナログ変調技術とクローズドループ制御システムを採用しています。NuForceはこの方式をアナログスイッチングアンプと名付けました。NuForceアンプは超広帯域幅再生(20~80kHz)を位相シフト無しで実現します。出力段は十分にコントロールされ、極めて高いダンピングファクターを獲得し、低域周波数まで再生を前例の無いレベルでコントロールしています。
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アナログスイッチング/Analog Switching Amplifier Technology
NuForceのアナログスイッチングアンプテクノロジーは、電力発振器がオーディオ信号で変調できるという原理のもとに作られました。これにより、従来のキャリア周波数を使用したPWM制御の場合に生じる帯域幅の制限を受けず、再構成フィルターを経由させ増幅されたオーディオ信号を作ることが可能になりました。高性能のアナログ変調技術とクローズドループ制御システムを採用しており、アナログスイッチングアンプと呼称している理由となっています。
NuForceは、誠実な音楽再生という行為を再評価、再定義するために、徹頭徹尾革命的なアンプ技術を開発しました。NuForceアンプを耳にした最初の印象は、無垢の明快さ、自然なハーモニー、広く深い音場表現とリアリティ豊かに存在するミュージシャンの姿、そのあるべき現実的なバランスの整った再生イメージです。低音楽器のピッチは明快かつ豊かに響きます。何も損なわず、妥協しない音楽再生のために必要なものは以下の項目であるとNuForceは考えます。
超広帯域
  NuForceのアナログスイッチングアンプは、20~120,000Hz間でのフラットなレスポンスを実現します。さらに、150kHzまでは-3dbを保持します。Nuforce以外でこれほどの帯域幅を実現できるのは少数の非常に高価なリニアアンプだけです。ほとんどのリニアアンプ、デジタルアンプでは20~25,000Hzのフラットな帯域幅に達成していないのです。
低歪み
  大多数の今日のアンプは、0.1%未満のTotal Harmonic Distortion(THD)を主張します。しかし、一般的にこの数値は1kHzの正弦波を使って1W出力で測定されるときの値であり、一見低い数字が成し遂げられる点に注意することが、重要です。フルパワー時にはこの数値は100倍以上にハネ上がるでしょうし、周波数が高くなれば歪はさらに増大します。NuForceの特許取得済のテクノロジーは、歪みの発生をあらゆる動作からキャンセルします。アナログスイッチングアンプは、出力レベル又はオーディオ周波数にかかわらず、0に近づく低歪特性を誇ります。
ユニークなクローズドループ設計
  NuForceのアナログスイッチングアンプには、PWM時に通常使用される鋸波を使用しません。その代わりにシステムにノイズを付加させず、出力フィルターが特徴的に生成する180度の位相ずれにも悩まされない、専売特許の自然発生による変調信号を採用しています。広帯域幅とクローズドループシステムが1MHzまでの周波数で高いゲインを実現するので、リニアリティの疎外要因を大きく減少させます。そのため、周波数スペクトルを越えて低歪を連続的に保ちながら、150kHzに及ぶ再生周波数帯域を実現します。
ダンピングファクター
  アンプのダンピングファクターを算出するには、基準となる入力信号は負荷無し(Vno-load)と8Ωスピーカー負荷有り(Vload)の出力電圧に適用されます。
  ダンピングファクター=負荷無し/(負荷無し - 負荷有り)
  Vno-load / (Vno-load - Vload)
  しかし、この標準的な算出式には問題があります。NuForceのPWMスイッチング変調を機能させるためには、クローズドループ・レスポンス内にスピーカー負荷を付加する必要があります。そのため、無負荷時の出力電圧という値はNuForceには意味を持ちません。内部の100Ωゾーベルネットワーク込みの出力を計測するため、工業測定法を使って、Vno-loadにほぼ等しい、又はVno-loadより少しだけ高いVloadを、フィルター処理されたMOSFET出力(すなわち無限大に近づくダンピングファクター)から得ています。
  Nuforceのアンプは、PWMコントローラ機能のためにクローズドループ・レスポンスでの変調を必要とし、そのクローズドループ伝達関数が負荷によって変化するので、従来のダンピングファクター測定式を見当違いのものとしてしまうのです。
  NuForceアンプでは、RFノイズを抑圧するための、高周波用コモンモードチョークとしても機能するスピーカー端子へのワイヤリングが回路基板に加えられています。NuForceアンプのダンピングファクターがスピーカー端子で計測されるとすれば、付加ワイヤリングのインピーダンスと出力チョークを反映した数値は160程度になります。
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V3テクノロジー/V3 Technology
V3とは
  V3(2009年10月にリリース)は、Version 3(NuForceアンプ技術の第三世代)を表します。
  新しい回路基板(それはNuForceのアンプの中心的なパーツです)のリリースによって既存製品はV3製品となり、前世代(V1とV2)基板を搭載している製品もアップグレードが可能となります。このように、NuForceが進行中の研究開発はユーザーの皆様により良いパフォーマンスのために製品を進化させていただけます。
  V3製品と、その前身であるV2製品との相違点について記します。
  フィードバック経路と全体的な動作制御の改善によって、より広い帯域幅を持つリニア特性(驚くべき130kHz)を実現し、高調波歪とノイズフロアも減少いたしました。
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V3 Measurement/V3の測定
  V3(2009年10月にリリースされた)は、Version 3(NuForceアンプ技術の第三世代)を表します。それは非常に偏差の少ない(0.3db以内、多くのアンプは1db以上の変化が見られる)、例外的にまっすぐな周波数レスポンスを誇る信じられないほど広い帯域幅のスイッチングアンプです。150kHzにおいても-3dBを誇ります。
  オーディオアンプの出力の必要条件についてのメモ:
  一般的な聴取レベルでのアンプ出力はせいぜい10W~50W程度です。そして、Nuforceの専売特許であるSEコンデンサ・アレイは、とても速い反応で500W-1000W時においてでも必要なピークパワーを供給することができます。
  下記のグラフは、Nuforceアンプが非常に低い歪で耳をつんざくようなパワーをも出力することができることを示します。
 
  THD+N vs パワー:4Ω負荷時、通常の再生レベル(10~50W)でも例外的に低い歪を示しています、そして100Wを遥かに越えても0.05%未満のTHD+Nを保持し続けます。
   
 
  THD+N vs パワー:8Ω負荷時、通常の再生レベル(10~50W)でも例外的に低い歪を示しています、そして100Wを遥かに越えても0.05%未満のTHD+Nを保持し続けます。
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V3 FAQ
V3のサウンドパフォーマンスは?
  音楽好きは、適切に再現されたサウンドステージにおいて、より明白な中域、よりスムーズな高域、より大きく重量感のある低域を、トータルに破綻することなく、かつリラックスして再現されることを実感されるでしょう。聴いていて耳が疲れるようでは音楽は楽しめません。
  V2製品はその優秀さに様々な称賛を得てきましたが、V3製品の優秀さはさらなる高みに達しています。
  Ref 9V3 SE、これはいまだにNuforceのトップエンド製品ですが、Nuforce製品の中でも独自の特徴を有します。例えば多数の小容量ESRコンデンサによる電源リザーバーがありますが、これは自動車のエンジンで言えばターボチャージャのようなものです。
   
なぜV3はV2より増幅度が下がったのですか?
  V3とV2のゲイン差異は5dB (V3:21dB V2:26dB)です。ほとんどの場合、これはプリアンプの音量を5段階ほど増やしていただく形になります。21dBにすることで、増幅回路全体の歪みを低く抑えた状態でダイナミクスが改善されます(ほとんどのプリアンプは、出力が1V以上の場合、最適に作動します)。ゲインが21dB(電圧ゲインx11)になったことで、各々の出力が入力電圧に基づいて出力されます。
  21db (=V3)
 
V入力
出力
負荷
2.57V
100W
8 Ohm
3.25V
160W
8 Ohm
1.81V
100W
4 Ohm
3.15V
300W
4 Ohm
  26dB(=V2)では、アンプは非常に簡単に定格出力を上回って駆動してしまいます。
 
V入力
出力
負荷
1.4V
100W
8 Ohm
1.8V
160W
8 Ohm
1.0V
100W
4 Ohm
1.75V
300W
4 Ohm
  一般的に、普通に聴いているときの出力は多くても10W~50W程度です。したがって低いアンプ増幅度のほうが、プリアンプの最適動作レベルのより近くで働けることができることに注意すべきです。
   
V2からV3になったことで、出力が変わったのはなぜですか?
  V3の出力は、V2と比べて4Ω負荷時では35Wの増加、8Ω負荷時では25W低下しています。これは、NuForceが行った調整の副作用です。
  大部分のスピーカーは、公称インピーダンスが8Ωでも実際に音楽再生を行っているときの平均的なインピーダンスは6Ω前後であり、インピーダンスの変動が聴感に影響を及ぼさないようにしなければいけません。そのための低インピーダンス対応です。また、ピークの力は多数の低容量ESRコンデンサによって供給されます。
   
私のNuForceアンプもV3にアップグレードできますか?
  もちろんです。製品に応じて一定の費用でアップグレードが可能です。
   
NuForceは、よく製品のアップグレードを行いますか?
  NuForceは、2005年にV1を、2007年にV2に基づくアンプ製品を世に出しました。一般的工業製品のように毎年新製品を出す代わりに、アップグレードという経路をNuForceの顧客に提供いたします。
  弊社製品はベースとなるプラットホームとみなしてください。そのクラスの中でトップレベルであると自負する各々のNuForce製品。ユーザーはいつ、そして、どのようにグレードアップしたいかについて決めることが可能です。ご安心してください、あなたのNuForce製品は時代遅れになりません。
   
アップグレードのタイムリミットはありますか?
  いいえ。お使いのNuForceのアンプをいつでも最新のバージョンにアップグレード可能です。
  テクノロジーの新しいバージョンをリリースするときには、重要なパフォーマンスの向上と価値とをユーザーに提供できると心から思っています。
   
Nuforceのどの製品が私のシステムに最も適しているかを決めることができますか?
  一般的には、アンプの出力をご使用中のスピーカーの再生能力とマッチさせたほうがよいでしょう。しかし、NuForceはアップグレード経路を提供いたしますので、必ずしもNuForceの製品ラインで最も高価なモデルを購入する必要はありません。一般的にアップグレードの費用は、モデルの間での価格の違いに相当します。
 
私は、V2基板が搭載されたNuforceアンプをV3がアナウンスされる少し前に買いました。V3が出るのを知っていたらもう少し購入を待ったことでしょう。こういった場合にアップグレード費用はより多くかかりますか?
 
   
なぜ、V1からV3へのアップグレードは高価なのですか?
  Nuforceアンプ技術のアップグレードプログラムにおいては、各々の連続したバージョンからのアップグレード価格は相応な設定となっています。しかしV1からV3のように一段飛ばしの場合はほとんどのテクノロジーが継承不可能となっているので、50%の追加料金が生じてしまうことをご了承ください。
   
V4は出るのですか?
  もちろん-NuForce製品を購入する消費者は、NuForceの研究開発の最も新しい成果を常に利用することができます。
  しかし、現時点ではV3が後継者に道を譲る時を予測するのは難しいですし、その後継のメリットが何であるかについてはまだ何もお伝えすることができません。それが相当な前進を意味しない限り、それをV4とはいたしません。
  V3ボードを幾多のアワードを受賞したV2に基づくアンプよりも高いランクへ設定するので、「相当な前進」が何であるかはこの時点ではまったくわからないのです。いずれにしても、V3ボードを長期間にわたって製造し続けるでしょうし、NuForceはそれを非常に誇りに思います。
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V2テクノロジー/V2 Technology
V2とは
  2007年5月にリリースされたV2はバージョン2を意味し、NuForce回路基板の次世代バージョンです。ラインアップの中核を成す新しい基板は、旧世代「V1」基板と置き換わるものです。V2基板は以下の点で以前のV1基板よりはるかに優れたものとなりました。
  ・ノイズフロアを20dBも低減
  ・出力ステージの能率を85%も向上
  V2は使用するオペアンプのバイアス点を最適化することにより、よりスムーズな動作を行えるようにしました。これは、最大出力20%の増加へもつながっています。更に、最上位機種のReference9 SEアンプで培った全ての技術をスタンダードなアンプ基板に取り込みました。
V2の音質
  より透明感のある、クリアな高音域、締まった低域、低歪率、そして微細なニュアンス表現から、力強い吹き上がりに至るダイナミクスを再現します。
  ※ どのNuForceアンプもV2にアップグレード出来ます。ただし、日本ではV2基盤世代から輸入を開始しております。
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V1,V2,V3 History
初代アンプボード V1
  NuForceはスイッチングアンプ(別名クラスD)が、伝統的かつ正当なハイエンドのA級アンプや真空管アンプに比肩することができることを証明した少ないメーカーの1つです。Reference 9(V1)は、USAのAbsolute sound誌において、2005年にPower Amp of the yearを与えられました。そして、低容量ESRコンデンサアレイによるパワーバンクを装備したReference 9 SEは、2006年後半にリリースされました。
 
   
第二世代アンプボード V2
  V2アンプは、V1アンプの回路とレイアウトの完全かつ全体的な適正化の結果でした。V1とV2ボードの外見は全く異なるように見えます。V2ボードは、いくつかの点でその前作を上回ります。それは20dBに及ぶノイズフロアの低下と出力ステージの効率化で、85%まで上がりました。20%の改善を成し遂げるために、常に信号経路の最短化を図ります。また、標準的なアンプボードにおいても最高級品であるReference9 SEアンプから学んだことを取り入れて、NuForce自身を越えるための改善を図っています。
 
   
第三世代アンプボード  V3
  V3の設計における主な変更点は、コントロールシステムとフィードバックを改善することです。外見上はV3がV2とむしろ類似しているように見えるとしても、修正内容はより挑戦的です。アンプの種別に関係なく、Reference 9 V2 SEは最高のアンプのうちの1台として広く認知され、チェックされました。V2において最高だと考えていたことを更なる高みに持ち上げること成し遂げました。フィードバック経路と全体的なコントロールシステムの改善は、より広い帯域幅(驚くべき130KHz)を持って、リニアな信号を出力します。高調波歪とノイズフロアはさらに減らされました。
 
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POWER FAQ
NuForceのアンプはとても小さくて軽いですが、それで十分なパフォーマンスを提供しますか?
  NuForceのアンプには、高性能スイッチ-モード電源(SMPS)を採用しています。SMPSは、従来の巨大で大きなリニア電源と対照的に、より少ないサイズとより高い効率を提供します。最も重要なことは、SMPSは非常に速い速度で動作します。実際には、50/60Hzで動いているリニア電源の数千倍の速度です。したがって、高性能な音楽再生のために必要な瞬間的な力を提供するために、より速く応えることができるのです。
  トランスとコンデンサは、より高速で動作するために非常に効率的で小さいものを使用できます。そのため、非常に小さなSMPSさえ、50/60Hzのリニア電力供給よりも数倍の供給能力を持ちます。使用しているSMPSは、すべての主要な安全と工業信頼性標準を満たすことに加えて、洗練された過電流と短絡保護機能を実装しています。
  NuForceのアンプで使われるSMPSはほとんど熱を発生せず、リニア電源につきものの100/120Hzのリップル電圧もなしに、清涼で管理された出力を提供することができるのです。
   
ピークパワーとRMSパワーの違いは?また、それらが音声出力に与える影響は何ですか?
  RMSパワーは、アンプが長期間にわたって安定して出力することができる連続パワーです。ピークパワーは、アンプが瞬間的な高エネルギーの信号に直面したときに短時間出力することができるパワーです。音声出力にとって非常に重要であるもう一つの力の測定値は、正弦波の平均パワー/周期です。
  ・Vpeak = アンプの最大出力電圧
  ・R =スピーカーの負荷インピーダンス
  ・ピークパワー =(Vpeak)2/R
  ・RMSパワー = パワーサプライのRMSパワー
  ・最大出力/周期= (Vpeak)2 / 2R
  アンプのヘッドルーム(出力マージン)は、非常に瞬間的に炸裂する巨大な音声信号を再生するときに、アンプの平均的な力であるRMSパワーを超えるその要求にどれだけ耐えることができるか、というアンプの能力にゆだねられます。高いヘッドルームスペース(歪むことなく鋭いピークレベルを再生することができる能力)を持つためには、アンプが必要とするときにきちんとそれ(コンデンサにチャージされた電力)を供給できる電力供給能力を持たなければいけません。そのためには、高速にコンデンサを再充電する電力供給能力も非常に重要です。
  典型的低周波(たとえば50Hz近辺)で炸裂する音は、50Hzの正弦波でも立ち上がりの鋭い、突出部が連続しているような波形からなります。したがって、20msの間、140Wのピークパワーを出力することができるアンプは、50Hzが20msの間続く音楽信号に対して140Wのピークパワーを供給することができます。一連の連続した爆発音ははっきりと人間の耳に聞こえますが、重低音のパートはほんの一瞬です(1秒= 1000ms)。しかし、その部分にリアリティを与えるためにアンプのピークパワーは必要なのです。
  ちなみに、通常のリスニング環境では20W以上の力はほとんど消費されません。したがって、良いアンプは、十分なRMS力と高いピークパワーを低い歪みで提供しなければなりません。そのため、NuForceのアンプは0.05%未満のTHD+Nでピークパワーを発生することができます。
   
NuForceの300Wアンプは、他のソリッドステートアンプ、真空管アンプの300W近辺の出力を持つアンプより優れていますか?
  音楽のダイナミクスを再現するときに、ヘッドルームと最大出力の大きさはより有効です。一般に認められた最大出力の測定値は、アンプの出力に1%のTHDが発生した時の出力値です。
  アンプのクリッピングとは何でしょうか?リニアアンプでは、出力されようとしている信号が、そのアンプの電力供給電圧の上限を上回ろうとするときにクリッピングが発生します。
  トランジスタによるリニアアンプであれば、巨大なトランスとダイオードによって、コンデンサバンクには8.33ミリ秒おきに一度だけ再充電されます。そして、その電圧は最大の出力電圧をわずかに越えるだけなので、むしろ簡単にクリップしてしまいます。すなわちごくわずかなヘッドルームしか持たないということです。真空管アンプであれば、素子への供給電圧は一般的に300~600Vと非常に高いです。したがって、真空管アンプがクリップしたときはより強い音が聞こえます。
  NuForceのアンプは大きなヘッドルームで設計されるスイッチングアンプです、そのため、出力が300Wでも、それは直後にクリッピングする300Wではありません。よりよく音楽を聴くことができるための300Wです。
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