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1. CDM12に代表される、Philips/Sony製のピックアップメカニズム使用時:レーザーピックアップはCD盤面のピット列から1と0を読み、I2Sビットストリームにデータを変えます。そのときのI2Sのクロックは、ビットストリームから生成されます。そのため、音楽の正確性は、トランスポートがどれだけデータを正確に読みとれるか、I2Sデータがどれほど確実にDAC回路に受渡されるかに左右されます。更に、ほとんど全てのCDには目に見えないキズがあるものの、問題無く再生されます。これは、CDDAデータにはビルトイン型のチェックサムエラー補正技術があり、エラーが発生すると、トランスポートは独自のデータを追加(この修正が正しいか否かはさておき)し、エラーを「訂正」するので、I2Sデータの読み取りが続行可能になるのです。このエラー訂正は、レコーディング時に吹き込まれていない非音楽的、且つ非オリジナルな情報の追加であり、本来のパフォーマンスを劣化させてしまう結果を生みます。 |
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コンピューターのディスクドライブ使用時: コンピューターのドライブはCD本来のフォーマットでデータを読み取りしていないという問題があります。CDデータをCDプレーヤーが直ちに取り扱えるよう読み出すのは大変困難です。 |
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DVDローダーの使用時: DVDローダーには2つの主たる問題があります |
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(A):高速度のバーストレートで読み取りますので、そのプロセスでかなりのエラーを招いてしまいます。そのため、エラー補正に多大なる時間を使用します。 |
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(B):高速度のバースト読み取りにより、I2Sデータには高ジッタが含まれてしまいます。 |
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CDP-8では、カスタム設計のアルゴリズムを備えたDSPによるレーザーサーボ制御によって、光ディスクの読み取りを直接コントロールします。非常に洗練されたアルゴリズムによって、このシステムはディスク読み取りエラーを最小限に抑え、加えて高性能のアルゴリズムをエラー補正に使用しています。光学ドライブは単一速度で駆動され、データのジッタの付加をを低減します。更には、CDP-8には、I2Sデータを格納し、マスタークロックと同期するためのメモリバッファが備えられており、より一層のジッタ低減を実現しています。 |
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CDP-8のその他の特徴: 超高音質なDACが、バランス並びに差動出力に採用されています。出力は超高性能なOPアンプによって加算され、DCオフセットの低減化との信号経路におけるコンデンサの排除が計られています
。電源には2つの独立したスイッチングレギュレータがあり、接続されているシステムやその他のオーディオ機器とのグラウンドの干渉を排除します。CDP-8で採用されているDACとOPアンプが、現在の最先端のパフォーマンスを代表しているとの判断ですが、非常に高額なものではありません。お客様の多くは高額なパーツを使用することを良しとされているため名前を公表したくはありませんが、それは全く事実ではありません。我々は、特定回路でのパフォーマンスを基準にパーツを選別しているので、価格は最初に考慮されるものではないと考えています。 |