■Information

□2008.04.18Fri
Reference9 V2、Reference9 V2 SEに関する注意事項
NuForceのアンプ製品は、非常にフラットで広帯域な周波数特性を持っているため、空中を伝播する各種ノイズの影響を受けやすくなっております。そのため、電源アースを確実に取っていただくと同時に、接続するインターコネクトケーブルにはシールドが施してあるものをご使用ください。
自作などによるノンシールドのツイストペアケーブルなどをご使用になりますと、「バチッ」というノイズが再生音に混じる可能性があります。
[最初の状態]
Nuforce アンプの原則は、接続されたスピーカーを回路上のループの一部として取り込むことと、自己発振機能(PWM 変換時の基準波形を作り出す機能)に基づきます。
自己発振機能が開始されるためには、20mV(2mV +/-)前後の入力信号を必要とします。アナログ回路の基本デザインや接続されたスピーカーのインピーダンスなど不確定要素が多いため、開始するための時間は変動することがあります。一旦、自己発振が始まってしまえば、信号が途絶えた後でも動作は継続し続けます。また、この機能はプリメインアンプなどの複数チャンネルのパワーアンプが入った装置においては、各々のチャンネルの起動開始時間に差があることがあります。
[無信号時ノイズ]
音声信号をPWM するときに固定された鋸波を使用する従来のクラスD アンプとは異なり、Nuforce アンプは500kHz でMOSFET をスイッチングする自己発振回路を使用して、ほとんど即座にTHD を補正するために1Mhz で動作する超高速のフィードバックを使用します。

上記のシステム図は、単純なアンプのフィードバックを例示します。フィードバックネットワークには出力で歪みが発生しますが、その高調波歪みを相殺するために、出力の一部を入力へ戻します。しかし、無信号時にはNuforce アンプはより高いバックグラウンドノイズを持つかもしれません。
それは歪みを相殺する時にシステムに加えるノイズ成分がそのまま出力されてしまっているからです。信号が入力されたときには、そのノイズは相殺することに使用するため、出力信号に混じることはありません。この無信号時ノイズはスピーカーの近くに耳を寄せると聞こえるかもしれませんが、アンプの通常動作に基づくもので故障ではありませんので、ご安心ください。