Frequently Asked Questions
 
 
よくあるご質問
 
OCTAVE製品の特徴

【質問】電圧管理とは何ですか?

アンプ機能の全てを管理、制御するアンプ内の「電子頭脳」です。真空管に対して緩やかに電圧をかけていくソフトスタート機能により、真空管の消耗を最小限に抑え、回路動作に何らかの支障が発生した場合には、速やかに電源の供給を停止します。また、製品の信頼性を上げると同時に、安定した音質を提供するためにも貢献しているのです。

【質問】トランスが自社製とのことですが、他メーカーには出していないのですか?

OCTAVE製品専用のトランスのため、社外には出荷されておりません。OCTAVE製品に必要なトランスだけを、丁寧に1つ1つ手で巻いています。専門の職人によって手作業で行うことで、OCTAVEそれぞれの製品に最も適したトランスを搭載することが可能となるのです。

【質問】「エコモード」とは何でしょう?

入力信号が途絶えてから一定時間たつと、出力管への電源供給を停止、スピーカー出力を遮断して、パワーアンプ部が省電力モードに切り替わる事を「エコモード」と総称しています。このことでムダな電力消費を抑えるとともに、出力管の長寿命化に寄与することができます。入力信号を再び感知するとエコモードは解除され、通常の起動シーケンスを経て約5分後に再生可能状態へ戻ります。ただし、プリメインアンプの場合はエコモード中でもプリアンプ部分は稼動している為、ヘッドフォンで音楽をお聴きになることは可能です。

【質問】バイアス電流調整機能とは何でしょうか?

真空管の動作にはバイアス電流という、常時流される電流が必要となります。この電流の適正値は個々の真空管によって微妙に異なる為、正確な増幅動作を行なわせるためにはこの電流を個々に調整することが必要となります。 OCTAVE製品は、このバイアス調整がLEDとトリマーを使用する事で非常にわかりやすく簡単に調整する事が出来ます。 そのため、1本の出力管に障害が発生した場合でも、その1本だけを交換してバイアス電流を調整することで、全体として、まったく問題ない増幅動作を行なわせる事が出来ます。

真空管について

【質問】真空管の経年劣化で音質に悪影響を及ぼしますか?

いいえ、真空管は寿命を全うするまで通常同じ動作を行います。その上、OCTAVE のソフトスタート技術は、大いに真空管の寿命を延ばすことに貢献します。出力管が寿命を全うしたときは、正しくバイアス調整を行うことは不可能となります。ドライバー管はチェックすることができませんが、これらは通常10 年以上の寿命を持ちます。

【質問】真空管アンプを一晩鳴らし続けるのは、よくないのでしょうか?

あまりに長時間の連続動作は真空管への負担が増しますので、5~6時間程度で一旦小休止して、装置の電源を落とす事をおすすめいたします。

【質問】電源を切った後、アンプをすぐに動かしても大丈夫ですか?

真空管が冷えるまで、数10分お待ちいただいた後、移動して下さい。

【質問】真空管が消耗したらどうすれば良いですか?

交換用の真空管は市場で入手可能ですが、信頼性に欠ける品物も多く出回っておりますので、できれば弊社、又は販売店にご相談いただければと思います。

【質問】どうやって故障した真空管を判別したらよいのでしょうか?

下記の3つの徴候のいずれかが見られる場合、真空管の故障が考えられます。
1. ヒーターフィラメントが損傷した場合: 真空管は光りません。
2. カソードが不完全な場合: 真空管は光りますが、電流が流れることができません。これはバイアス調整用LED の表示で確認できます。この場合は、いくら調整しても黄色の (-)LED を消すことができません。
3. 回路内部でショートした場合: 通常、保護回路が作動して、赤い(off)LED が点灯し続けます。あるいは、バイアス調整が不可能となります。
故障1、2 の場合は、故障した出力管を含むチャンネルの出力レベルが下がるかもしれませんが、アンプはまだ動作します。低い音量で聴いている場合はあまりわからないかもしれませんが、音量を上げると歪みが明白になります。 故障3 の場合、通常は保護回路がアンプのスイッチを切ります。そのときにアンプに悪影響は与えませんが、電源が切れる前に大きいノイズが聞こえるかもしれません。

【質問】出力管の種類を変えても問題ありませんか?

6550/KT88系列の出力管であれば基本的に問題ありませんが、市販の出力管には質が悪いものもございますので、できれば弊社、又は販売店にご相談いただければと思います。
[ご注意] 電圧増幅段(出力段以外)の真空管は、純正のものだけをご使用下さい。これは、装置の基本特性を維持するためのものであり、OCTAVEからの指示によるものです。

スペックについて

【質問】プリアンプ出力のRCAアンバランス出力とXLRバランス出力は、同時に使用可能ですか?

はい、可能です。強力なバッファ回路を搭載してありますので、どのようなパワーアンプでも接続可能です。

【質問】オクターブのプリメインアンプに、プリアンプ出力はありますか?

はい、RCAアンバランスのプリアンプ出力が1系統、装備してあります。

【質問】XLRバランス入力はありますか?

Jubilee preamp/HP300Mk2/V80/V70SE/MRE130Ⅱ/RE290/MRE220に装備してあります。

【質問】3極仕様になっていないのはなぜですか?

日本仕様のOCTAVE製品が3極仕様になっていないのは、日本の電源環境を考慮したものです。 アース環境が欧米とは違う日本において、3極仕様(シャーシアースがつながった状態)で使用すると、OCTAVEの設計上ノイズやハムの原因になり得ることがあり、結果的にパフォーマンスを下げてしまうことになってしまうからです。 極性チェックランプが無い理由については、3極用のソケットのアースピンのみ取り外している為、コンセント側に誤りが無い限り極性をお間違えになることは無い造りになっているためです。

技術的な質問

【質問】再生中にノイズが聴こえるようになったのですが、故障でしょうか?

お使いのシステムとの組み合わせにもよりますが、真空管の寿命(又は不具合)、もしくは本体の故障が考えられます。ノイズの大きさや性質などを含め、まずは販売店へご相談下さい。

一晩中電源を切らないでおくのは、よくないのでしょうか?
しばらくお使いになられない場合は電源を切って頂くのが、真空管を長持ちさせるうえでも大事になります。目安として、2、3時間以上音楽を聴かれない場合は本体をスタンバイになさってください。また、スタンバイ状態が10時間以上続くようでしたら、主電源をお切りください。

【質問】電源状況には敏感でしょうか?

周囲の環境変化による電源事情の悪化等で動作が不安定になることは、よほどの電圧変動がない限り無いと思われます。100Vを基準にして、前後10%程度の幅を見込んで設計してあります。

【質問】Octaveプリアンプにおけるセレクタブルゲインのアイデアとは何でしょうか?

定格能率が98dB以上のスピーカーを接続する場合、通常のゲイン値ですと小音量時のの細かい調整が困難になる場合があります。調整の幅が音量調整の下端に制限されるため、正確に音量を調整するのは困難になるためです。ゲインスイッチは、この問題に対応するためのものです。ゲインは4db低減され、音量調整を容易にすると同時に、且つバックグラウンドノイズを軽減します。

接続

【質問】スピーカーを接続しないでアンプの操作を行っても大丈夫ですか?

はい、すべてのOCTAVE アンプは強靭で柔軟な電子保護回路によって保護されていますので大丈夫です。ただし、スピーカーを接続するときはパワーアンプ、プリメインアンプの電源を切った状態で接続してください。

【質問】どんなケーブルでも使用できますか?

真空管専用の特別なケーブルを使う必要は特にありません。スピーカーケーブルは高い静電容量とインダクタンスを持つことがよくありますが、真空管パワーアンプはトランジスターパワーアンプよりも、そのような負荷に広範に対応することができます。唯一の例外は、真空管プリアンプと真空管パワーアンプとを接続するケーブルが5メートルよりも長くなる場合です、この場合は、低い静電容量のケーブルが望ましいです。

【質問】日本製は電源100V対応になっていますが、115V昇圧トランスを使っても問題ないでしょうか?

日本へ輸入されているOCTAVE製品は、日本の電源環境に合わせてベストパフォーマンスを発揮するように100V専用のトランスを使用しております。その為、日本においてOCTAVEをご使用いただく際は100V環境でご使用いただけますようお願い致します。
[ご注意] 故障などの原因となる可能性がございますので、115V電源でのご使用はお止めください。

【質問】電源アースが部屋のコンセントには来ていないのですが?

OCTAVE製品は日本向けに仕様変更されているため、本体電源ソケットのアースピンが抜いてあります。そのため、アースを接続する必要はございません。

【質問】真空管パワーアンプに適するケーブルは何でしょうか?

今日、ケーブルメーカーでは、真空管アンプ用に特殊設計を行ったとされるケーブルを提供しています。このようなケーブルは良質だと思われるものの、特別のケーブルを使用する必要はありません。スピーカーケーブルは、コンデンサ成分とインダクタンス成分の高い数値を内包し、接続されるアンプに対しては負荷としても働きます。真空管パワーアンプは、このような負荷に対し、トランジスタのパワーアンプよりも上手く対応します。唯一の例外としては、真空管プリアンプからパワーアンプへのインターコネクトケーブルで5m以上のものを使用する時です。この場合には、低電気容量のケーブルが推奨されます。

【質問】6Ω、8Ωのスピーカーを接続できますか?

はい、2Ωから8Ωまで対応しています。 OCTAVEのプリメインアンプ、パワーアンプは全て4Ω表示に統一されており、スピーカーのインピーダンスに応じて接続する個別の出力タップはありませんが、OCTAVEの出力トランスは2Ωの低負荷から8Ωまで効率的に対応出来るように設計されています。
※詳しくはTECHNOLOGYページをご確認ください。

基本的な質問

【質問】どの国の製品なのでしょうか?

ドイツ製となります。

【質問】真空管アンプというと、使いこなすのが難しいという印象がありますが、どうでしょうか?

OCTAVEの製品は、真空管=難しい、壊れやすい というイメージからは、かけ離れた製品です。 強靭で柔軟な電子保護回路によって動作は常時監視され、万が一障害が発生してもアンプ内部で完結させ、接続されたスピーカーに被害が及ぶ事はありません。 パワーアンプに使用されている出力管には、1本1本に簡単でわかりやすいバイアス電流調整機能があるため、特定の真空管に障害が発生しても、その真空管だけを交換して、バイアス調整を行なうだけで済みます。

【質問】真空管アンプは壊れやすいということはありませんか?

OCTAVE製品は、ソフトスタート機能と徹底した電子保護システムによって動作を常時監視しているため、動作は非常に安定しています。 使用する部品の定格にも非常に余裕を持たせてあるため、OCTAVE製品は真空管の消耗をのぞけばメンテナンスをせずとも15年は軽く使える、ということを設計者が自ら宣言しております。ちなみに、創業から20年以上経過した中で、これまでオーバーホールの依頼があったのは2件だけだそうです。

【質問】全ての出力管を装着しなければ動作しませんか?

テスト目的のために、または当面の方法として、出力管がすべて装着されない状況でパワーアンプを動作させることは出来ますが、当然その出力は少なくなりますし、1本も装着しない場合では音は出ません。 しかし、この状態でアンプが壊れることはありません。

【質問】ラックに載せる時には、どの位の空間を持たせれば良いですか?

真空管から熱を発生しますので、10センチ以上の空間を取っていただくことをお薦めいたします。

【質問】スピーカーのインピーダンスと能率の重要性は何ですか?

昨今のスピーカーシステムは一般に低負荷インピーダンス(4Ω以下)、低能率の製品が多いですが(87dB以下)、Octaveアンプにとってさしたる問題ではありません。しばしば引き合いに出されるダンピングファクターと呼ばれる数値は、通常、アンプがスピーカーに対して細かい制御を発揮することが保証されていません。実際には、能率が85dBのスピーカーでも真空管アンプの使用が適していることもあります。Octaveのパワーアンプテクノロジーがもたらす高い安定性は、インピーダンスが2Ωに下がるスピーカー(例: Magepan、Isophon、Martin Loganなど)の使用をも可能にします。

【質問】バランス入力がプリメイン真空管アンプで余り見られないのはなぜですか?

トランジスタアンプとは異なり、バランス(又はブリッジが可能な)真空管パワーアンプを設計するのは不可能です。時折「疑似バランスの」真空管パワーアンプに出会うかもしれませんが、組み入れることが複雑なうえに、非常に厳しく真空管同士の特性をあわせる必要性があるため、真空管の交換の際にも特性の揃ったものを用意することが困難となります、これでは実際の使用においてほとんど意味がありません。これが、真空管機器にとってアンバランス構成がよりよいアプローチとして健在している理由となります。また、長期間の使用においても優れた安定性があるという付加価値もあります。

購入

【質問】家の近くに試聴できそうな販売店が無いのですが?

お近くのお取り扱い店舗については、販売店ページをご覧いただくか、弊社フリーダイヤル(0120-004884)までお問合せ下さい。

サポート

【質問】購入後の製品保証期間とサポート体制はどうなっていますか?

保証期間は、お買い上げより2年間となっています。 ご購入日から2年間にわたり製品の無償保証を販売店を通じて保証しております。
また、以下の場合は保証の対象になりません。
a) ご使用上の誤り、お買い上げ後の輸送、移動、落下などによる損傷、自然災害などによる損傷
b) シリアル番号が変更されている、もしくは無い場合
c) 取扱説明書、保証書に記載されている範囲外の操作が行われた場合
d) 不当な修理や改造を行った場合

【質問】故障した場合のサポートはどうすればよいでしょうか?

まずはご購入された販売店にご相談下さい。 販売店を通して承ります。

 
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