OPPO BDP-83SE Nuforce Edition
一般的にBlu-ray プレーヤーから高音質な音楽再生を行うには、デコーディングにもよりますが、HDMI 信号はビデオとオーディオのデータを同時に扱い、7 ナノセコンド程度の高いジッタレベル(高品質なCD プレーヤーでは、ピコセコンドのレベルのもの)を生成してしまうため、少々問題があります。実際問題として、大規模なリクロッキング回路を働かせずにHDMI 信号を正しくデコードするのは困難で、結果として優れたHDMI オーディオのプリプロセッサーは高価なものになってしまいます。
“OPPO BDP-83SE” プレーヤーは、業界最高のものとして広く知られたESS テクノロジーの最新式のセイバーDAC(SabreDAC)を取り入れています。7.1 マルチチャンネルのユニットがセイバーDAC の8 チャンネル分に相当します。ステレオチャンネルにはセイバーDAC の左右4 組のDAC をスタッキング使用して最高度の解像力とダイナミックレンジを獲得しています。アナログオーディオの性能を向上させる最もシンプルな方法はソース機器の性能を向上させることです。
OPPO BDP-83SE NuForce Edition においてNuForce は下記の点に注目し、さらにパフォーマンスを高めています。
アナログパーツにNuForce のハイエンド製品で使用しているデバイスを投入
DAC と全てのアナログ領域双方に、優れた高速レスポンスの電源を供給。良好な電源レギュレーションは7.1 チャンネル相当のDAC にも適用
ハイパフォーマンスにかかわる回路や部品に関して、ステレオチャンネルの集積回路化を実施
ステレオ及び7.1 チャンネル出力のミューティング回路をバイパス
BDP-83 のミューティングトランジスタよりも高性能なリレーをSE に採用。信号経路から音質に影響を及ぼすセクションを可能な限り最小化
より良い電源供給法とアナログ音声経路の最適化の結果は、お聴きになれば明らかです。とりわけ、ステレオ2 チャンネル(CD、SACD、DVD-A、BD Audio)、および映画のフロント3 チャンネルの再生にその成果は顕著です。オリジナルのOPPO BDP-83SE も模範的なオーディオ再生を提供しますが、BDP-83 SE NuForce Edition においては、さらに解像度、ダイナミクス、ディテールの再現性等、一段と優れた音質をもたらしました。NuForce のハイエンド製品の常として、これらの音質改善が音楽の真実の姿をリスナーに明らかにするのです。
オリジナルのOPPO BDP-83 / BDP-83 SE / BDP-83 SE NuForce Edition /3製品について
オリジナルのOPPO BDP-83 に使用されているDAC-IC はシーラスロジック社の製品です。
BDP-83 SE は、ステレオ2ch 出力にはESS テクノロジー社のセイバー32 DAC を使用、7.1ch 出力には同じくESS テクノロジー社の8ch用セイバーDAC を使用しています。さらに、BDP-83 に使用されているものよりも高性能な電源供給回路を搭載しています。
BDP-83 SE NuForce Edition においては、BDP-83 SE に使用しているセイバー32 プラットホームをさらに改善しています。
通常、電力供給回路の品質はアナログオーディオ回路の動作品質に作用するもので、HDMI 回路への影響はそれほど無いと思われているようです。しかし、BDP-83SE / BDP-83 SENuForce Edition のアナログ出力の性能は大部分のHDMI プロセッサーのそれを簡単に凌ぐと思っています- もちろん、あなたがとても高価なプロセッサー(たとえばLexicon やMeridian は、高性能なDSP によるリクロック等を行っています)を使っていない場合ですが。
BDP-83 SE とBDP-83 SE NuForce Editionの電源供給回路は同じものですが、NuForce Editionにおいては供給される電圧のレギュレーション回路とそれに関連する部分について、更なるブラッシュアップを図りました。
BDP-83 SE の2ch アナログ出力の音質は、多くのハイエンドのCDプレーヤーに等しいか、それ以上のものだと考えます。オリジナルのBDP-83 に対してリファインを加えるため、もともとのアナログ回路基板に割り当てられたスペースは変更できません。搭載するSE ボードの面積の半分は2ch アナログステレオ回路が占めます。残り半分は、その他のマルチチャンネル再生用の8chアナログ出力回路(8ch用セイバーDAC を使用)が占めます。基本的にマルチチャンネルアナログ出力回路に対しては大きな変更を加えていません。しかし、高性能な電源供給回路を搭載しているために、必然的にマルチチャンネルアナログ出力の音質も向上しています。
オリジナルのBDP-83 から、SE、そしてNuForce Edition へグレードアップを図るために、アナログ出力回路と電源供給回路基板の交換をしています。
 
BDP-83 SE NuForce Edition の特徴
BDP-83SE はそのサウンドがAbsolute sound 誌において高い賞賛を受けました。論評家は、よりハイプライスなCDプレーヤーと比較した上でその評価を下しました。BDP-83SE のサウンドクオリティは多くのハイエンドのCDプレーヤーに勝るとも劣らないと考えます。サウンドの明快さ、精緻な描写力、生々しいサウンドステージと誇張感の無い表現、ボディ感のあるミッドレンジとしっかりとした下支えのあるローエンド、それらをさらによりよく伝えることができると言う点で、SE をNuForce Edition は上回ります。それは音楽を聴くことによる喜びをさらに倍増させてくれるファクターです。
BDP-83 SE NuForce Edition の改良点
一般的な改良製品としてよくあるものは、高性能な部品や高精度クロックへの交換、電源回路のコンデンサの追加などです。しかし、BDP-83 SE NuForce Edition は、使用しているDAC-IC とそれ以降のアナログ回路を含む基板を丸ごと交換しました。ESS テクノロジー製のDAC-IC を採用し、2ch ステレオ出力のためにはセイバー32DAC を、マルチチャンネル出力のためにはセイバーDAC を使用します。セイバー32 DAC は、入力データに含まれるジッター成分を減らすために、独立したクロックで動作します。入力データに含まれるタイミング指標であるMCLK は無視して、基板上にある別のクロックを基準にして動作を行うのです。
BDP-83 の製品情報 BDP-83SE の製品情報
BDP-83 には優れたイメージを再生する能力に加え、ビデオファイルやオーディオファイル向けのリッチアレイという特徴があります。ブラックバーの除去やストレッチモード、2.35 倍のアスペクト比をフルスクリーンの高さで画面表示するためにアナモルフィック・レンズが搭載されたプロジェクター使用時の特殊モードなどを含む、アスペクト比の選択を簡単に行えます。ウェルマスターの標準DVD を1080p-24 で表示する能力を持つBDP-83 は、PAL 形式の映画を解像度の損失やイメージを壊すことなく、NTSC 形式で出力するフレーム率の変換能力をも持ち合せます。
BDP-83 のオーディオ品質もまた目を見張るものがあります。全ての高解像度オーディオフォーマットをDolby TrueHD とDTS-HD Master Audio のビットストリーム出力とオンボードデコーディングと共にサポートします。SACD の再生には、BDP-83 は、独自の機能となるHDMI やDSD to analog をPCM 変換することなく、ダイレクトDSD をサポートします。BDP-83 は、7.1ch 出力を含む専用ステレオを備えた正確なアナログオーディオステージを特徴とします。
BDP-83 は、BD プロフィール2.0(BD-Live とBonusView)と1GB の内部記憶装置をサポートするフル機能を装備したBDP です。クイック起動、高速なディスク読み込みと反応の良さにご満足いただけるでしょう。前面と背面にあるUSB 2.0 ポートが、音楽、画像、そしてAVCHD やMKV フォーマットを含むビデオへのアクセスを容易にします。便利な付加価値として、バックライト液晶リモコン、IR入出力ポート、オプショナルRS-232コントロール、そしてワイヤレスブリッジキットがあります。
BDP-83SE は、高い評価を得たBDP-83 を基にしたエキサイティングなアップグレード版です。その卓越したオーディオとビデオのパフォーマンスがすでによく知られているのですが、BDP-83 はすべての新しいアナログオーディオステージと改善された電源部によってアップグレードされました。目の肥えたオーディオ愛好家のために設計されたBDP-83SE は、非常に広いダイナミックレンジ、超低歪み、正確なサウンドステージを、専用ステレオまたは7.1チャンネルアナログオーディオ出力を介して、ジッタのない音楽の明瞭さを提供します。
BDP-83SE はESS テクノロジーによる最先端のSabre32 DA コンバータ(DAC)を使用しています。「Sabre32」は、業界最高性能のオーディオDAC として知られており、多くのハイエンドオーディオマニアやプロの機器に見られます。OPPOBDP-83SE の7.1 マルチチャンネル出力は、8 チャネルSabre Premier(ES9006)のDAC チップを使用します。専用のステレオ出力は別の8 チャンネルSabre32 Ultra(ES9016)DAC チップを使用、各左右チャネルのために4 個のDAC を積層することにより大きなオーディオ性能を達成しています。
BDP-83 に基づいているBDP-83SE は、表示2.0 のBlu-ray プレーヤービットストリームと高解像度のオーディオを完全にデコード機能を備えていますがDolby TrueHD およびDTS-HD マスターオーディオなどを追跡します。両方のホームシアターの視聴や音楽リスナーのために設計、それはDVD-Video、DVDオーディオ、スーパーオーディオCD(SACD)と優れたビデオとBlu ray ディスクに加えて、オーディオ性能と標準的なCD の再生が可能です。
OPPO としては、BDP- 83SE はアナログオーディオ出力を使用して、いずれかの専用ステレオまたはマルチチャネルサラウンドシステムに接続することを推奨します。


■SPEC
再生可能ディスク* BD-Video, DVD-Video, AVCHD, DVD-Audio, SACD, CD, HDCD, Kodak Picture CD,CD-R/RW, DVD±R/RW, DVD±R DL, BD-R/RE
BD Profile BD-ROM Version 2 Profile 2 (Profile 1 Version 1.0 および、1.1 との互換性)
出力 ナログオーディオ: 7.1ch や5.1ch サラウンド, ステレオ
デジタルオーディオ: 同軸, 光
HDMI オーディオ: ステレオ, 最大7.1ch 高解像度PCM, 最大5.1ch DSD, bitstream またはLPCM
の変換/Dolby Digital, Dolby Digital Plus, Dolby TrueHD, DTS,
DTS-HD High Resolution Audio, DTS-HD Master Audio.
アナログビデオ: コンポジット, コンポーネントビデオ
(Y/Pb/Pr, 480i/480p, 720p/1080i 以外の制限されたコンテンツのみご利用いただけます)
デジタルビデオ: HDMI 出力解像度(NTSC): 480i/480p/720p/1080i/1080p/1080p24,
PAL 576i/576p/720p/1080i/1080p/1080p24
ビデオ特性 コンポジット出力: 1.0Vp-p (75Ω 負荷)
コンポーネント出力: Y: 1.0Vp-p (75Ω 負荷), Pb/Pr: 0.7Vp-p (75Ω 負荷)
オーディオ特性** 周波数特性: ステレオ20Hz - 44kHz (±0.2dB), 20kHz - 96kHz (±1.1dB)
7.1CH 20Hz - 44kHz (±0.4dB)
SN 比: >117dB ( auto-mute off)
THD+N: < 0.002% (1kHz at 0dBFS, 20kHz LPF)
ダイナミックレンジ: >104dB (24-bit )
チャンネル特性: >106dB (24-bit )
総合 源: ~ 100V - 240V, 50/60Hz AC
消費電力: 35W (スタンバイ時:0.5W )
外形寸法: 430mm x 336mm x 77mm
質量: 5.1kg
本体価格:¥190,000(税別)
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公称スペック
※製品の仕様、規格、デザイン、価格は改善等の為予告なく変更する場合がございます。